Loading

安易な目標設定がメンバーにとって足枷になってしまうかもしれないということ

最近ピープルウェアを読んでいるマッシュだったりブラックだったりしていた、正体不明の、最近本当にデザイナーなのか怪しい誰かです。

最近はブログでも登場している通りデザイナーの後輩ができまして、教育だったりチームのことだったりを考える事が増えてきました。読者の皆さんにも、個人やチームで目標を設定している方がいるのではないでしょうか?

目標ってしっかり設定しておけば自分やチームが目指す先が見えて、道筋を明確に把握しておくことができるので、とても重要な役割を担っていますよね。なので、目標を設定することは大切なことだと思っています。

ただ、その目標設定が必ずしも良い結果に結びつくとは限らない。ということを皆さんは理解しているでしょうか? 特にマネージャーやリーダーは、その目標がチームメンバーにとって足枷になってしまう可能性があることを、少なくとも知っておく必要があると僕は考えます。

なぜ、共通の目標を安易に設定してはいけないのか?

「共通の目標」というものをまず定義したいと思いますが、この記事で書く「共通の目標」とは、チームであったり、部署であったり「複数人が掲げる1つの目標」の事を指します。 

まず目標を掲げる場合には前提として、具体性が無ければならないと考えています。なぜなら、目標を完遂した際に、抽象的な目標だと本当に達成できたのか判断が難しいためです。

それでは本題に入りますが、僕は後輩に対して、個人としての目標を設定させて、定期的にその目標を更新し、常に自分の目標を持つように言っています。しかし、僕は後輩とチームとしての「共通の目標」を共有することはありません。

その理由としては、まず後輩と僕には「技術の差」や「経験の差」があります。日々の仕事内容も僕と後輩とでは異なります。チーム形態にもよりますが、個人個人が違う仕事を担うチーム形態だと、共通の目標を掲げるのが難しくなりますよね。

もしこの時、共通の目標を立てようとすると、異なる仕事内容のなかの共通部分を探して目標を立てることになると思います。その場合、多くの共通部分があればいいですが、共通部分が少ないと、具体的な目標が立てられず、抽象的な目標になってしまい、明確な到達点が見えづらい目標となります。

また、僕が立てた目標を後輩と共有しようとすると、後輩は目標との差が開き過ぎてしまい、後輩が目標へ向かう過程の具体性が見えづらくなってしまう可能性がありますよね。逆に後輩の目標を僕が共有したとして、既に達成してしまっている目標の場合、何の意味もないですよね。

これが先輩後輩などの近しい関係なら、まだお互いの能力を把握し易いですが、チームで考えるとどうでしょうか? 「メンバー全員の能力を全て把握している!」、「メンバーのことならなんでも知っている!」と言えるマネージャーがどれだけ居るでしょうか?

もし個人差を考えず、チームの共通の目標をマネージャーの独断で決めたとします。そのマネージャーの考えはどうあれ、その目標はそのチームにとっての理想、現実的に言えば評価の基準になります。

そうなった場合、目標に向かって頑張ろうとするメンバーも居るでしょう。

しかし、その中に既に目標を達成してしまっている。もしくは、目標がそのメンバーにとって低い目標だったらどうでしょうか?

世の中には目標など関係なしに、常に最大限の能力を発揮しようとする人間もいるでしょう。しかし、多くの人は目標という指標がある場合、それ以上頑張る必要を感じませんし、頑張ろうとはしません。そうなった場合、皆のため!と思って立てた目標はメンバーにとっての足枷になってしまうのです。

また、その目標はチームの限界になってしまう可能性もあります。メンバーに高いポテンシャルがあっても、その目標があるのだから別にそれ以上頑張る必要はない、そうなった場合、せっかくの高いポテンシャルが活かしきれない可能性が出てきます。なので、僕は共通の目標というものを安易に設定してはいけないと考えます。

どのように目標を設定すれば良いのか?

これは前述の通りなのですが、共通の目標を立てるのは案外むずかしいことなので、とりあえず一人ひとりの目標を立てさせるのがまずは大切になってくると思います。

そして目標を設定した場合、これはマネージャーがしっかり把握し、達成できているのかを定期的に確認することが大切だと思います。個人に管理を任せ、主観で目標達成を判断させるよりも、第三者が目標を把握している状態で、達成を管理することで、目標に対する反応をしてあげることができ、次の目標を掲げるときの助けになります。

あと、単純に自分以外の人が目標を把握して、見ていてあげるほうが、達成のためのモチベーションを保つためにとても良いんですよ、気持ち的に。

皆さんも日々の成長を効率的にしていくために、より良い目標設定をしてみるのはどうでしょうか? ちなみに僕は、仕事上の目標を掲げたことはあまりありません。目標に向かって頑張るより、思いついたらとりあえずやってみている方が自分に合っているからなので、自分にあったやり方や、後輩にあったやり方を見つけるのも良いものですよ。

絶対にためになるものはありません。絶対に悪いものもありません。「絶対」はないので、自分にあったやり方を見つけてみてください。

関連記事