スタートアップの現場で求められるデザイナーのスキルとは? - Co-Edo Designers Talk #1

こんにちは、開発部の三上です。
2015年5月27日(火)に、「コワーキングスペース茅場町 Co-Edo(コエド)」で「第1回 スタートアップの現場で求められるデザイナーのスキルとは?」を、弊社並びに、ツクリベ様、株式会社ホットスタートアップ様、レイ・フロンティア株式会社様、株式会社グッドパッチ様と合同でデザイナー向けのイベントを開催いたしました。
弊社からも、開発部所属デザイナーの小野が登壇、株式会社ホットスタートアップの橋田様がモデレータとなり、熱いトークを繰り広げられました。そのイベントの模様をお伝えいたします。
最初はなんと!懇親会からのスタート!軽くビールを飲みながら30分間、参加者としばしご歓談タイム。場の緊張もほぐれて、次の発表にスムーズに繋がりました。
そしていよいよ開始時間となり、2名の登壇者による2つのトークテーマ
- 「現場のプロが教えるHTML+CSSコーディングの最新常識」
- 「デザインスプリント」
のトークが行われました。
少し準備時間があり、その中でいくつか橋田さんから参加者の中で質問が出ていたのですが・・・
橋田:こういうイベント初めて来た!って言う方居ますか?
参加者:(数名手を挙げる)
そんな中、我が社の小野が元気に手を上げていた「(゚Д゚)ノ」
登壇者なのにイベント初参加という・・・。
現場のプロが教えるHTML+CSSコーディングの最新常識
幾つかトラブルに見舞われながら、遂にトークが開始!
最初の登壇者は、フリーランスのデザイナーの小川裕之さん。
近著「現場のプロが教えるHTML+CSSコーディングの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール4」を執筆されています。
今回はその中から、これだけは知っておきたい重要なポイントをご紹介いただきました。
昔はDreamweaverといったホームページ作成ソフトでWebデザインをしていましたが、最近では、テンプレートエンジン、CSSプリプロセッサー、タスクランナー、パッケージマネーシャーなどのツールがあり、用途によって使い分けているそうです。小川さんいわく1からデザインするのではなく、Web Starter Kit などのサービスを使うことがオススメだそうです。
フロントエンドの開発は、次々と新しい技術がでる中で、どんな技術がトレンドなのか、どれを選定していくのがベストなのか、最近の方向性を知ることが出来て大変勉強になりました。
ちなみに、その日小川さんは「現場のプロが教えるHTML+CSSコーディングの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール4」を一冊持参しており、後で参加者全員でじゃんけん大会をしました!残念ながら弊社のスタッフはGETならず・・・。
デザインスプリント
そして2つめのトーク登壇者は、株式会社ホットスタートアップの取締役でエンジニアの香月雄介さん。
GW中にデザインスプリント実践してみたお話でした。
デザインスプリントとは、Google Ventures がスタートアップ支援のために制作したフレームワークで、200以上のスタートアップで採用されており、5日間という短い期間でデザインのプロトタイピングを行い検証まで行うということだそうです。
VCがデザインのワークショップをしているというのがとても面白く、投資する側も少しでも事業の成功確率を上げるために、いろいろな試みをしているのだと思いました。
このスプリントの1番の壁は、5日間にわたって関係者をスプリントに集中させることだそうです。なかなか実践が難しいですが、やりきったあとには、全員が同じ方向に向かってプロダクトの改善をしていけるチームが出来上がっていることでしょう。
新規開発で短期間に検証する時にはぜひとも採用したいフレームワークだと思いました。
デザイントーク
2つのトーク終了後は、5人の登壇者を交えて、熱いデザイナーズトークが行われました。
トーク内容は、あらかじめ用意されたテーマの中からイベント参加者の1人に3票までの投票権が与えられ、話を聞きたい内容に投票して決めると形式で進められ、トーク内容が決定しました。
トークの中から、いくつか印象に残った言葉を私なりにピックアップしてみました。
ちなみに、登壇者は、右から弊社の小野、田村さん、小島さん、小川さん、香月さんとなっております。
スタートアップのデザインにおいて重要なこと
まず、最初のテーマは、「スタートアップのデザインにおいて重要なこと」
登壇者が、スタートアップの会社がデザインをする際に重要にしていることを語っていきました。
小川:早く世に出さないといけないから、100%はつくらない。8割で出してユーザーに意見を聞く。受けなければ捨ててもいいやくらいの気持ちで作る。
橋田:捨てるのって勇気いるよね。
小川:捨てたからこそ得るものもある。
小島:捨てる、削ぎ落とすことを大事にしている。変化についていかないとスタートアップにはついていけない。ピボットするのが当たり前。デザイナーだけではない。
田村:死ぬか生きるか、そこに対してスケール、変化に熱狂できる楽しめる人がいい。別にプロダクトが好きじゃなくていい。嫌いなのは困るけど、プロダクトの少し好きな部分と、自分の大好きな部分を組み合わせることでグロースできると思っている。
小野:デザインとは、設計である。ビジュアル設計、HTML設計をするのは当たり前。イノーバではデザイナー1人で複数のプロダクトを兼任しているので、チームのデザインをする事が大切である。
Webとアプリのデザインで異なる点
次のテーマは「Webとアプリのデザインで異なる点」、両方の開発経験のある小島さん、香月さんがお話をしてくださいました。
小島:Webで培ってきた手法に縛られてアプリにシフトできていないのではないか。トータルでやらないと勝てない時代になった。Webだけでもアプリだけでもだめ、見た目だけやってもダメ、マーケティングもやらないと色々な人と関わらないと勝てない。
香月:言いたいことは小島さんが言ってくれた。アプリだと街に飛び出してユーザーテストができる。Webは最近だとレスポンシブしなきゃいけなかったり、スマフォでのパフォーマンスに注意しないといけない。
デザイナーとして生き残るにはアートディレクターか、フルスタックデザイナーか
そして、最後に「デザイナーとして生き残るにはアートディレクターか、フルスタックデザイナーか」というデザイナーのキャリアパスをどう辿るかという、デザイナーであれば大変気になるお話。
橋田さんはこのテーマを、石橋さんのブログにて「ウェブサービス開発の現場におけるデザイナー不要論と5〜10年後の生存戦略」という記事があり、こういうテーマを現場で働いているデザイナーは実際どう思っているのかと思い、このテーマを出したという。
しかし、参加者の中にはあまりアートディレクターという役職の仕事をしている人がおらず、参加者の大半がフルスタックデザイナーとなる事を希望しているようで、現在フルスタックデザイナーとして活躍している小川さんにどうすればフルスタックデザイナーとなれるかという話を聞いた。
小川:いろいろできることが楽しい、好きなことを追い求めていたら結果的にできるようになった。
とのことでした。
以上が今回のトークとなります。
まとめ:デザイナーのキャリアデザイン
話の中心は、今後のデザイナーのキャリアに関する話でした。
スマートフォンアプリ、スマートウォッチ、IoTなど、毎年、新しいキーワードがでてくるWeb業界。求められるスキルは増えていく一方です。
デザインスキルをベースにプログラミングのスキルを身につけていくのか、はたまたマーケティングスキルを身につけていくのか、今後さらにスキルアップしたデザイナーの活躍を楽しみにしています。
イノーバではデザイナーを募集中です
最後に、弊社では絶賛デザイナー(正社員 / アルバイト / インターン)を募集しております。これからマーケティングスキルも一緒に身につけたいデザイナーの方は、ぜひ採用ページからお申込みください!
また、月1で、Innova Tech Talk を開催しています。もしお時間があればぜひ気軽に遊びに来てくださいね!